近年、虚弱高齢者および身体障害者の身体機能を支援するメカトロニクス技術に期待が寄せられている。しかし、その実用化には、(1)対象となる身体運動の科学と(2)厳しい実時間性・環境適応性・安全性を満足する高度なロボット技術が不可欠である。そこで、申請者らが培ってきたタイミングスキル(身体運動の動作タイミングを決定する技能)の知見と最先端ロボット技術((1)実時間で環境変化に適応できるタイミング制御技術、(2)次世代アクチュエータとしての人工筋肉技術)を駆使して、人との親和性に優れた装着型身体支援ロボット「スキルアシストウェア」の開発を行う。本課題では、患者の身体特性に適合するように制御器が学習を進め、環境変化に応じて支援するタイミングや力を自動調節するインテリジェントシステムの構築を目指す。
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