研究概要 |
大型超伝導機器に用いられるケーブル・イン・コンジット導体内の多数本の超電導素線の3次元計測装置を開発し, 多数本の素線位置を世界で初めて測定するのに成功した。この結果, 各素線が初期に予想されていた位置から大きく変位するものが現れ, 本来の素線間の接触位置がずれることになって, ループの形が不規則となり, 外部磁界と不規則に鎖交することが明確になった。コイルに加わる変動磁界による不規則な鎖交磁束が不規則な結合損失を定量的に計算することができた。さらに, 計算力学モデルを構築して, 各素線の3次元位置推定が初めて可能になった。
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