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2009 年度 実績報告書

リチウムイオン二次電池の過渡動作特性シミュレータの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19360129
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

乾 義尚  滋賀県立大学, 工学部, 教授 (70168425)

研究分担者 坂本 眞一  滋賀県立大学, 工学部, 准教授 (40449509)
キーワードリチウムイオン二次電池 / 電圧過渡応答 / モデル化 / 交流インピーダンス / 等価回路 / 電力貯蔵 / ハイブリッド車
研究概要

リチウムイオン二次電池を使用したハイブリッド自動車や小型分散電源用の蓄電装置の制御系を設計・開発するためには,電池の過渡応答を考慮に入れた動作特性シミュレータが必要となる.このことを考慮して,本研究では,リチウムイオン二次電池の劣化を考慮した過渡動作特性シミュレータを構築することを最終目的としている.前年度までの研究により,劣化していないリチウムイオン二次電池の過渡動作特性をシミュレートするための等価回路およびシミュレーションコードはほぼ完成したが,電池の性能は劣化により大きく変化するため,開発を目指しているリチウムイオン二次電池の過渡動作特性シミュレータには,この劣化の影響も考慮する必要があるしそこで,本年度の研究では,高温状態で電池の充放電を繰り返すことにより,電池の加速劣化試験を行い,劣化にともなうリチウムイオン二次電池の交流インピーダンス特性の変化を詳細に測定し,その結果を総合的に判断してリチウムイオン二次電池の簡便な劣化度判定試験手法を確立することを目的とした.具体的には,まず,電池を50℃の高温環境下において定電流とパルス電流の2種類のモードで繰り返し充放電する加速劣化試験を行った.その際,劣化試験を途中で何度か中断し,その劣化状態での電池の容量と種々の温度と充電状態の場合における交流インピーダンス特性を測定した.この試験により,電池の劣化にともなう等価回路の変化は電池をどちらのモードで劣化させるのかに依存せずほぼ同じとなることを確認するとともに,温度と充電状態により決まる電池の状態ごとに,劣化にともなう電池の交流インピーダンス特性がどのように変化するのかを明らかにすることができた.さらに,得られた電池の交流インピーダンス特性の測定結果を精査することにより,リチウムイオン二次電池の簡便な劣化度判定試験手法を提案した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] リチウムイオン二次電池の定電流および間欠充放電による劣化前後の等価回路の検討2009

    • 著者名/発表者名
      田中正志, 朝倉章太, 乾義尚
    • 学会等名
      電気学会新エネルギー・環境研究会
    • 発表場所
      長岡技術科学大学
    • 年月日
      2009-12-02
  • [学会発表] リチウムイオン二次電池の間欠充放電サイクルによる劣化前後の等価回路の検討2009

    • 著者名/発表者名
      田中正志, 朝倉章太, 乾義尚
    • 学会等名
      平成21年度電気関係学会東海支部連合大会
    • 発表場所
      愛知工業大学
    • 年月日
      2009-09-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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