研究概要 |
将来の高速移動通信においては,広い伝送帯域幅を確保するため,電波が伝わりにくい高い周波数帯を使用することになる.この場合,上り回線においては,電源がバッテリーのため電力の制限が厳しく,信頼性の高い通信を行うことが困難となる.本研究では,異なる複数の端末が互いに協力しあい,1組のアンテナアレーとして動作する仮想アンテナアレーによる送信ビームを形成する検討を行った.必要となる要素技術の提案を行い.4端末が協調することにより,平均ビット誤り率10^<-4>において,協調をしない場合に比べて約6dBの送信電力低減が可能であることが明らかになった.
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