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2007 年度 実績報告書

スペクトル-時間変調を用いた全光学的光ラベル認識に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19360172
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

大柴 小枝子  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (90372599)

キーワード全光ネットワーク / 光ラベル / ファイバーブラッググレーティング / 光パケットスイッチ / 波形再生回路
研究概要

近年,ネットワーク上でのトラフィックは増加の一途にあり,より大容量な回線および高速な処理が必要とされている。そこで,光信号を電気信号に変換することなく,光信号のまま処理する全光ネットワークが開発されている。その中の技術のひとつとして,各ノードにラベルと呼ばれる識別子を付与し,これによってパケットの宛先を判定する光ラベル方式が着目されている。われわれは、スペクトル-時間変調による光ラベル方式を提案している。本方式によれば、スペクトル領域と時間領域の両方で信号変調を行った光ラベルを付与することで、帯域の拡大なしに、より多くのコードパターンの生成が可能である。
本年は,光符号ラベル処理にファイバーブラッググレーティング(FBG)用い,スペクトル時間変調方式によって光ラベルの生成を行った。光源には繰り返し周波数10GHzと40GHzの2種類のモードロックレーザを用い,本方式の妥当性を比較評価した。その結果、10GHzの光源ではすべてのラベルで、一致の場合と不一致の場合、出力ラベル波形に3dB以上のピーク比が得られた。また、40GHzの光源では十分なピーク比が得られなかった。これは,光ラベルの生成によって切り取られる5本の縦モードのパワーの差によるものと考えられる。
さらに,光ラベルを用いた光パケットスイッチの設計を検討した。生成したラベルとDフリップフロップを用いることによって,パケットスイッチ制御信号を出力する実験を行った。その結果、ラベルが一致した場合にスイッチ切り替えタイミングクロックの発生を確認した。また、タイミングクロック信号の波形再生回路の開発を行い、S/N比が約4倍改善されることを実験的に確認した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] スペクトル時間変調方式を用いた光ラベル認識および光パケットスイッチ制御信号の生成2008

    • 著者名/発表者名
      高山良太・別所秀起・大柴小枝子
    • 学会等名
      電子情報通信学会関西支部研究発表会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2008-03-07
  • [学会発表] スペクトル時間変調方式を用いた信号処理モデルに関する検討2008

    • 著者名/発表者名
      別所秀起・大柴小枝子
    • 学会等名
      電子情報通信学会光通信システム研究会
    • 発表場所
      大分大学
    • 年月日
      2008-01-24
  • [学会発表] スペクトル時間変調方式による光ラベル生成に関する信号処理モデルの検討2007

    • 著者名/発表者名
      別所秀起・大柴小枝子
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソサイエティ大会
    • 発表場所
      鳥取大学
    • 年月日
      2007-09-10

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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