研究概要 |
本研究では,4年の研究期間において,センサネットワークを取り扱う理論的枠組を構築し,その枠組みにおいて理論限界を解明する.また応用として,明らかにされた理論限界に近づく通信システムの実現を試みる. 多端子情報理論はセンサネットワーク理論の構築の主要な柱になる.現実のシステムに基づき,多端子情報理論的立場からセンサネットワークの理論的モデルを構築し,得られたモデルに対し,通信の理論限界を数理的に明らかにする.応用として,センサネットワークシステムを計算機上で実現し,通信実験を行い,得られた結果と理論限界との差異を明らかにする.モデル化のためのセンサデバイスからの情報信号解析やシステム実現の部分では,実際のセンサデバイスを用いた実験研究も行う.
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