研究概要 |
本研究では,多端子情報理論を柱としたセンサネットワーク理論の構築を試み,幾つかの結果を得た.分散型センサネットワークについては,情報源がガウス型の場合について,通信の理論限界を表す領域を部分的に明らかにした.また,縦列型センサネットワークについては,中継通信路の符号化を扱い,通信の効率と安全性のトレードオフを明らかにした.また,応用面として,分散および縦列型通信システムの複合形であるマルチキャスト通信を考察した.この通信システムを用いたメディア配信をオーバレイ計算機ネットワークにより実現した.さらに実装したシステムにおいて,理論限界を達成する符号化手法の有効性を明らかにした.
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