研究課題/領域番号 |
19360205
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
松田 浩 長崎大学, 工学部, 教授 (20157324)
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研究分担者 |
森田 千尋 長崎大学, 生産科学研究科, 准教授 (60230124)
中村 聖三 長崎大学, 工学部, 准教授 (40315221)
伊藤 幸広 佐賀大学, 理工学部, 准教授 (90223198)
内野 正和 長崎大学, 福岡県工業技術センター・機械電子研究所, 研究員 (30416507)
合田 寛基 九州工業大学, 工学部, 助教 (20346860)
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キーワード | 光学的全視野計測法 / デジタル画像相関法 / レーザドップラ速度計 / 棒状スキャナ / 斐破壊検査 / 微破壊検査 |
研究概要 |
本研究では、建設構造物の構造健全性診断の際に必要となるミクロからマクロまでのマルチスケールでの変形・ひずみデータを容易に計測する実用的方法として、光学的計測法の高精度、非接触、全視野計測が可能というメリットに注目し、悪環境下での計測が可能なロバスト性の高い計測・解析システムを開発することを目標に研究を進めた。研究実績の概要を下に示す。 (1)小型軽量で操作性の良いラインセンサタイプの全視野ひずみ計測装置を試作し、高精度なひずみ解析プログラムを開発した。精度検証のため、通常の材料試験において歪ゲージ法と比較した。さらに、コンクリート施工管理への適用性について検証実験を行った。 (2)テレセントリックレンズを装着したカメラによる変位/ひずみの全視野計測装置の開発を行うとともに、コンクリート構造物のひずみ計測のフィールド実証試験を行った。 (3)デジタル画像相関法(DIC)等の光学的計測法を用いて計測を実施した。顕著な計測結果として、RCはりの斜めひび割れの発生から進展に至る状況が明確に捉えることができた。また、軸圧薄肉円筒シェルの座屈挙動において一番難解な座屈モードの選択性、すなわち、座屈前のバルジング型の変形状態からダイヤモンド型座屈変形状態へ分岐する現象が明確に捉えらることができた。 (4)棒型スキャナを開発し、80年供用RC桁の現況調査のため、ドリル削孔しフィールド実験を行った。 中性化試験、内部のひび割れ状況などを調査することができることを検証した。 (5)平和祈念像の3D計測データを用いてFE地震応答解析するシステムを構築した。レーザードップラ速度計を用いて固有振動計測を実施した。本計測・解析システムの構築により3Dデジタル情報をデータベース距して構築するこ遊ができ、維持管理電子カルテとしての有用性が期待される。
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