研究課題/領域番号 |
19360212
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
勝見 武 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (60233764)
|
研究分担者 |
嘉門 雅史 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (40026331)
乾 徹 京都大学, 地球環境学堂, 助教 (90324706)
稲積 真哉 京都大学, 工学研究科, 助教 (90362459)
石森 洋行 立命館大学, 理工学部, 研究員 (20434722)
|
キーワード | 環境地盤工学 / 廃棄物 / 廃棄物処分場 / 粘土 / 重金属 / 修復 / 地盤環境リスク / サステイナビリティー |
研究概要 |
廃棄物処分は重要な地盤工学の課題であり、新規処分場の遮水構造設計思想の確立を図るとともに、古い処分場のレメディエーションを適切に行う工学的枠組みを確立することが求められている。 さらに、跡地の活用度、周辺地域の経済・社会活動へのインパクト・還元といった多面的観点から評価を行うことにより、廃棄物処分や環境修復事業の合理性・正当性を説明し、サステイナブルな社会の実現に資することが重要である。このような背景から、本年度は下記の内容の研究を実施した。 (1)粘土ライナーを中心としたバリア材の物性と性能評価に関する研究 改良型透水試験による透水試験、模擬浸出水による透水試験、発熱環境下でのバリア材の物性と性能評価に関する実験を実施するとともに、長期透水試験と微視的・物理化学的評価によりバリア材の性能評価を行った。 (2)処分場における重金属類の動態と環境影響証価に関する研究 水収支モデルを用いて重金属類の動態の予測・解析のモデルの構築を行い、地盤環境リスク評価のための基礎データの構築をはかった。水浸入の程度は廃棄物埋立層の酸化還元電位に影響を及ぼすため、酸化還元電位の変化も考慮したデータ構築を行った。 (3)既存処分場(不適正処分場含む)への対応技術と跡地利用に伴うインパクトに関する研究 廃棄物処分場における形質変更の施工法のうち特に杭打設に着目し、起こりうる地盤環境リスクの定量化のための実験的評価を行った。
|