研究課題/領域番号 |
19360226
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
川村 彰 北見工業大学, 工学部, 教授 (30149893)
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研究分担者 |
高橋 清 北見工業大学, 工学部, 准教授 (50236270)
中辻 隆 北海道大学, 工学研究科, 教授 (60123949)
亀山 修一 北海道工業大学, 工学部, 教授 (30295894)
榮坂 俊雄 北見工業大学, 工学部, 教授 (50193983)
石田 樹 (独)土木研究所, 寒地土木研究所, 統括主任研究員 (70414208)
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キーワード | 路面評価 / ドライビングシミュレータ / ヒューマンファクタ / 運転行動 / 乗り心地 / 平坦性 / 生理指標 |
研究概要 |
本研究の目的は、「ドライバの運転行動・意識に影響を及ぼす路面特性の解明」及び「ヒューマンファクタを考慮した性能照査型路面評価指標」であり、今年度は、1.各種路面環境下でのドライバの運転行動解析、2.各種路面環境下でのドライバの運転意識・感受性分析を実施した。 1.に関しては、昨年度までは、主として平坦性の乗り心地評価に基づき検討を実施してきたが、今年度は従来の研究成果に加え、車の操縦性安定性に影響を及ぼす「わだち掘れ」路面走行時の車両走行挙動とドライバの運転行動特性の相関について検討を行った。その結果、実路面における実車走行試験とドライビングシミュレータによる被験者試験の比較分析により、被験者の乗り心地に影響を及ぼす車両運動パラメータの特定が可能となり、「わだち掘れ」に起因する乗り心地の定量的指標を提案することができた。 2.に関しては、昨年度までは、物理的指標(加速度、角速度)及び生理的指標(心拍数、発汗量など)によるドライバの運転意識・感受性評価指標の検討を実施したが、今年度は路面状態に起因する乗員の「感性」に着目し、路面評価に直結する感性語を抽出し、ドライビングシミュレータの利用により、各種路面走行時の感性評価試験と顧客満足度分析を行った。その結果、「補修の必要性」を目的変数とした重回帰分析により、路面補修評価に関する感性語を特定し、乗員の感性に基づく基礎的路面評価手法を開発することができた。
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