研究課題/領域番号 |
19360228
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
原田 昇 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40181010)
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研究分担者 |
森川 高行 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (30166392)
張 峻屹 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 准教授 (20284169)
羽藤 英二 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (60304648)
大森 宣暁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (80323442)
高見 淳史 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (40305420)
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キーワード | スマートモビリティネットワーク / 交通まちづくり / 自転車共同利用システム / 交通行動変容 / グループ行動理論 |
研究概要 |
1)コアメンバーによるSMNの定義 原田、羽藤のコアメンバーの話し合いにより、スマートモビリティネットワーク(SMN)の定義を、「利用者行動理論を下敷きにした、環境と健康に優しい新たなモビリティサービスを実現する市民参加型の仕組みのこと。オンデマンドバスや共同利用自転車などを様々な認証技術で包括的に管理・運用するとともに、エコと健康の見える化技術を援用することで個人の交通行動の変容を実現する」と明確にした。 2)SMNのための基礎理論と事例収集 SMNのための基礎理論として、グループ行動理論やエコポイントを考慮した行動理論を主題としたSMN研究会を実施するとともに、土木学会・交通まちづくり研究小委員会(委員長:原田昇)との共同実施による地方事例部会・手法部会などを開催し、要素技術の概念整理と事例収集を行った。また、SMNのうち自転車共同利用の先進事例をレビューし、導入規模と効果において群を抜いているパリのベリブに着目し、現地視察・ヒアリング調査を実施し、需要予測や財源制度の資料収集を実施した。 3)SMNの実装 SMNの具体例として情報通信・位置情報技術を組み入れた自転車共同利用に着目し、その評価フレームを議論した。また、柏の葉地区を舞台として、ワークショップによるポート配置案の検討や、体験型イベントなどを含む自転車街づくりを進めるとともに、その効果についても検討した。 4)住み替え時のモビリティ選択に関する調査と分析 SMNの導入が進んでいる柏の葉地区において、駅前の新築マンションへの入居が決定している世帯を対象に、生活活動・交通行動の転居前実態と転居後意向に関する調査・分析を行い、自宅近所での自動車によらない活動・行動への意向が高まっていることを確認した。また、タウン情報の提供がこうした意向を強める可能性があることも明らかにした。
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