研究概要 |
プローブバイシクルを用いて,昨年の中国に続いてフランスのツールーズ、東京、大阪において自転車空間の走行特性を調査した。 1.フランス地方都市における走行実験 フランス・ツールーズ市は自転車利用者が多く,また自転車レーン設置などを積極的に取り入れるなどの試みをしている。こうした新しい利用空間システムを含む路線を選定し,プローブシステムによる計測を行った。日本より持ち込んだプローブシステムおよび現地でレンタルした自転車に計測器を取り付けたプローブシステムをもちいて,多様な利用空間システムを含む指定経路を現地住民が複数回走行する実験を実施した。 2.日本の自転車走行空間の走行実験 上記と同様の調査を、自転車道、自転車レーンが整備されている東京、大阪において実施した。 3.大学生の利用者意識の調査 中国、フランス,韓国、徳島の大学生を対象に、自転車を乗り始めた時期からの自転車利用に関する経験と自転車空間に対する評価意識をアンケート調査による分析し、比較した。 4.サービスレベル評価モデルの再構築 以上のデータおよび昨年に実施した中国の上海、杭州での調査データ、岡山、高松の自転車走行空間での走行調査データを用いてサービスレベル評価モデルを再構築した。 5.自転車走行空間の比較分析 サービスレベル評価モデルおよびプローブシステムによる走行指標を用いて、自転車道、自転車レーン、自歩道の自転車利用空間システムを評価,比較して、得失を明らかにした。
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