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2009 年度 実績報告書

解体建物を利用した地震時被災構造物の損傷評価手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19360255
研究機関鹿島建設株式会社

研究代表者

鈴木 康嗣  鹿島建設株式会社(技術研究所), 都市防災・風環境グループ, 上席研究員 (70416767)

キーワード損傷評価 / 耐震 / 健全性 / 振動試験 / 常時微動 / システム同定
研究概要

これまでに,下記4建物の擬似地震時損傷前後の振動データ(起振機加振,常時微動測定)を得た。
(a)RC造4階,地下1階解体建物2階,3階の耐震壁(4枚)の3辺を切断
(b)RC造3階,地下無解体建物2階の耐震壁(1箇所)に長さ1m,2m,4m,8mの水平損傷
(c)S造9階,地下2階解体建物5階の鉄骨梁端部(1箇所)の下フランジを切断
(d)S造3階,地下1階既存建物の可変剛性(6箇所)のon/offによる剛性変化
これら4建物の擬似地震時損傷前後の振動データに基づき,
(1)柔性マトリックスを用いた手法
(2)特異値分解を用いた手法
(3)共振曲線の比較法
などを適用し,損傷検知の可能性を検討した。得られた知見は以下の通りである。
・鉄骨梁端部の損傷は,梁中央付近の振動特性の変化を利用して検知できる。この変化は3次元有限要素法による解析や,特異値分解を用いた解析からも確認された。
・RC造耐震壁の小さな剛性低下の位置を共振曲線の比較だけから推定することは難しい。現状の解析手法では,解析的に求めることも難しい。
・RC造耐震壁を切断した明らかな剛性低下は,共振曲線の比較だけからでも推定可能である。また,各種解析からも推定可能である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 常時微動応答のパワースペクトル密度関数行列の特異値分解を用いた実建物の損傷検知2010

    • 著者名/発表者名
      池田芳樹, 鈴木芳隆, 鈴木康嗣, 安達直人, 野澤貴
    • 雑誌名

      日本建築学会技術報告集 第16巻,第32号

      ページ: 69-74

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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