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2007 年度 実績報告書

排水性舗装路面の健全度の音響的非破壊診断法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19360258
研究機関新潟大学

研究代表者

岩瀬 昭雄  新潟大学, 自然科学系, 教授 (30114391)

研究分担者 大嶋 拓也  新潟大学, 自然科学系, 助教 (40332647)
キーワード排水性舗装 / 吸音率 / 騒音低減 / 共鳴現象 / 粒子速度 / 道路交通騒音 / タイヤ路面騒音 / 非破壊検査
研究概要

本研究の目的は、雨水時の路面排水による走行安全性や多孔性による低騒音化に役立つ排水性舗装について基本的な音響特性を明らかにして、排水性舗装が健全か目詰まり状態かの判定を容易に計測診断できるようにすることである。そのため、研究室に既存の排水性舗装の切り出し試験体に加え一般市街地路面の舗装面を想定した厚さ50mmとした試験体を新規に整備した。まず、舗装試験体を対象に音響管法によって健全な舗装状態の音響的特徴を計測把握した。健全な試験体では吸音率の高い周波数が確認され、高吸音の周波数は厚さに対応することが確認された。実際の路面を対象とした場合には音響管試験法は利用できないので、一般音場で音響共鳴現象が生じる場合の音響反射・吸音特性の観測実験を行った。この場合、音圧マイクロフォンと既存の粒子速度センサによる粒子速度を同時計測する方法を主体的に適用した。その一例として、供用開始直前の自動車専用道路に施工された排水性舗装面で実測調査を行った。従来の吸音率の他に音響アドミッタンスを計測して評価することで、高い吸音や共鳴特性、目詰まりによる共鳴低下特性を比較的安定して知ることが可能である。アドミッタンス計測評価では多くのセンサを利用することが可能と考えられ、新規に導入したレーザー振動計と薄膜を利用して擬似粒子速度計測の可能性を確認した。共鳴現象が生じている場合の音圧と粒子速度の関係を詳細に検討するため、ヘルムホルツ共鳴器や穴あき板を対象とした実験を行った結果、共鳴周波数における粒子速度の増大ばかりでなく音圧低下も観測できることが判明し、より簡便な診断計測法が示唆される結果が得られた。これらの計測ではディジタル信号処理を適用し伝達関数やコヒーレンス関数で評価するのが優位であることが確認された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Measurements of acoustic impedance and their data application to calculation and audible simulation of sound propagation2008

    • 著者名/発表者名
      Teruo IWASE, Yu MUROTUKA, Kenichi ISHIKAWA and Koichi YOSHIHISA
    • 雑誌名

      Acoustical Science and Technology 29

      ページ: 21-35

    • 査読あり
  • [学会発表] 実用化を目指した音響的診断を用いた排水性舗装の健全度診断について2007

    • 著者名/発表者名
      小林朋幸 岩瀬昭雄
    • 学会等名
      日本騒音制御工学会 秋季研究発表会
    • 発表場所
      東京(中央大学理工学部)
    • 年月日
      2007-09-13
  • [学会発表] ヘルムホルツ共鳴器のネック部周辺の粒子速度の観測2007

    • 著者名/発表者名
      上嶋貴之, 岩瀬昭雄
    • 学会等名
      日本建築学会大会(九州)学術講演会
    • 発表場所
      福岡市(福岡大学七隈キャンパス)
    • 年月日
      2007-08-30
  • [学会発表] 排水性舗装の実用的音響的診断の方法について2007

    • 著者名/発表者名
      小林朋幸, 岩瀬昭雄
    • 学会等名
      日本建築学会北陸支部大会研究報告
    • 発表場所
      長野市(信州大学工学部)
    • 年月日
      2007-07-14

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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