研究概要 |
1.風洞模型実験に基づくバルク運動量輸送係数の高精度同定 前年度に引き続いて,九州大学の回流式境界層風洞内に,水槽に浮いた基盤(フロート)に懸かる横力が直接測定出来るバルク抗力測定装置(現有設備)を用いて,バルク運動量輸送係数C_dを実験的に求めた.本年度は,模型形状のアスペクト比がバルク輸送係数に及ぼす影響に関する系統的実験を行い,データの蓄積をはかった.また,これまで使用してきた立方体や直方体に代わって車両模型や人体模型など2次的凹凸のある,かつ実在都市キャノピー内に多く存在する粗度要素を粗度要素とする実験を行った.併せて, PIVによるキャノピー内外の流れ場の可視化のモックアップを行い,キャノピー内の2次元的乱流統計解析の足掛かりを得た. 2.風潮模型実験に基づくバルクスカラー輸送係数の高精度同定 前年度に引き続き,自作した開放型風洞を用いて,塩分濃度法に基づき,街路面からのバルクスカラー輸送係数の系統的模型実験を行った.本年度は,高さ分布の影響,参照風速の影響に着目し,前項のバルク運動量扶桑係数同定実験との対象比較に留意した実験データを蓄積した.
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