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2008 年度 実績報告書

持家社会の変容における女性の住宅所有の役割

研究課題

研究課題/領域番号 19360276
研究機関神戸大学

研究代表者

平山 洋介  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70212173)

キーワード持家社会 / 住宅所有 / 女性 / ジェンダー / 住宅政策 / 住宅市場 / 住宅資産 / 住宅ローン
研究概要

(1)財団法人家計経済研究所の「消費生活に関するパネル調査」のデータを用い、女性の諸属性と住宅所有の関係にっいての分析を行った。結婚、出産、就労・退職・再就労、そして持家取得のタイミングをパターン化し、パターンごとの持家取得における女性の役割を分析することによって、女性が正規就労を続けるのかどらか、子どもをもつのどうか、出産後の就労は非正規雇用によるのかどうらか、といった変数が取得持家の規模・価格、女性のローン返済分担、世帯全体のローン返済の負担程度なに影響していることが明らかになった。
(2)女性とその世帯の持家取得に関するインたビュー調査を行い、上記のパネルデータ分析によ知見を具体事例によって補強するとともに、親の育児支援の有無が就労と住宅所有形態に関係している点な明らかにした。
(3)住宅所有と社会変化の関係に関する既往理論を女性住宅所有の観点から見直し、それによって持家社会の理論の再構築を試みた。検討した主な理論な、政治経済学・社会階層論のアプローチ、福祉国家論・福祉レジーム論、都市計画・郊外形成論である。
(4)以上の研究成果は、「世帯」または「男性稼ぎ主」に注目してきた既往の住宅研究に対し、女性個人に着目した分析視点の導入の必要と有効性を示した点において住宅研究の新たな理論展開を促す意義をもち、また同時に、持家社会の変容を引起にし、その内容を左右する鍵としの女性の役割を示す、といら実態理解に関する意義をもつ。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Women and housing assets in the context of Japan's home-owning democracy2008

    • 著者名/発表者名
      Y. Hirayama, M. Izuhara
    • 雑誌名

      Journal of Social Policy 37

      ページ: 641-660

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 女性の配偶関係と住宅所有形態に関するパネルデータ分析2008

    • 著者名/発表者名
      平山洋介
    • 雑誌名

      日本建築学会計画系論文集 627号

      ページ: 1045-1052

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 住まいの梯子とライフコース2008

    • 著者名/発表者名
      平山洋介
    • 雑誌名

      生活協同組合研究 391号

      ページ: 5-14

  • [図書] 住宅政策のどこが問題か-<持家社会>の次を展望する2009

    • 著者名/発表者名
      平山洋介
    • 総ページ数
      310
    • 出版者
      光文社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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