研究概要 |
形状記憶合金における形状回復は、マルテンサイト変態を介して起こる。高温変形後、マルテンサイト変態点以上に加熱することにより、歪みが回復する高温形状記憶合金の設計指針を明らかにすることを目的とする。マルテンサイト変態温度が高いTi(Pt,Ir)に着目し、相変態や歪み回復効果について検討した。850℃で変形した後変態点以上に加熱することにより、最大2%の歪み回復を示し、Ti(Pt,Ir)が高温形状記憶合金として有望であることが明らかとなった。Ir添加により、変態時に導入される変態歪みや結晶構造の制御により、歪み回復量を改善できることを明らかにした。
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