研究概要 |
本年度はレーザー光を物質内部に集光照射したときのサンプルの後方イメージング観察及びサンプルの反射率・透過率変化を測定するための実験システムを構築し、レーザー光照射時の物質の挙動を詳細に解析した結果、以下のような研究成果を得た。 1.20種類以上のガラスについて、ボイドが形成されるメカニズムを確立し、ガラス中の酸素濃度がボイドの形成されるレーザー光強度の閾値に影響を与えることを明らかにした。 2.シリカガラス内部のフィラメントにおいて、光プローブでは測定することが困難な超臨界プラズマが形成されることを光音響測定によって初めて観測した。 3.レーザー光を集光照射することで物質の形状が変化し、それに伴って相転移が誘起されることを明らかにした[1]。 [1]N. Murazawa, S. Juodkazis, H. Misawa, and H. Wakatsuki, "Laser trapping of deformable objects," Opt. Express 15(20), pp. 13310-13317, 2007.
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