イオン液体相と超臨界CO_2相の2相系を用いた抽出、分離システム開発を目的としている。その基礎的知見として、イオン液体-CO_2-芳香族化合物3成分系における無限希釈分配係数の測定を行い、溶質種、イオン液体種依存性の検討を行った。Sanchez-Lacombe状態式による相関では異種分子間においても温度、圧力変化も推算可能であることを示した。光学異性体の分離に関して、超臨界クロマト法により分離係数の評価を行った。光学分割を示すキラルイオン液体の構造の同定には官能基の相互作用に着目した構造探索が必要であることを明らかにした。
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