研究概要 |
BmNPVをナノ粒子とするための生産方法について発現系の構築を行った。BmNPV由来gp64タンパク質遺伝子をPCRで増幅後,pUC18のKpnI-HindIIIサイトに挿入して,pBmgp64を構築した。次にpBmgp64のgp64配列中のBamHIサイトにヒトプロレニン受容体(hPRR)遺伝子を挿入したpBmgp64-hPRR2とpBmgp64のgp64配列中のBamHI-SpbIサイトにhPRR遺伝子を挿入したpBmgp64-hPRR4を構築した。pBmgp64-hPRR4についてはgp64配列中の一部分を欠損させてhPRRと融合させた。PCRによりそれぞれのgp64-hPRR遺伝子を増幅後,pENTR-D/TOPOに挿入し,pENTR-Bmgp64-hPRR2とpENTR-Bmgp64-hPRR4を構築した。構築したベクターを使用し,pDEST8へGATEWAY Technology(Invitrogen)よりそれぞれのgp64-hPRR遺伝子を挿入した。構築されたpDEST-Bmgp64-hPRR2とpDEST-Bmgp64-hPRR4を使用しシステインプロテアーゼを欠損させたBmNPVバクミドを有するE.coliを形質転換した。得られた形質転換体からBmNPV-gp64-hPRR2バクミドとBmNPV-gp64-hPRR4バクミドを抽出した。それらバクミドを使用し,SmNP-Vgp64-hPRR2ウイルスとBmNP-Vgp64-hPRR4ウイルスを構築した。次年度には,gp64-hPRR融合タンパク質発現を計画している。
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