超小型衛星搭載用電熱加速型パルスプラズマスラスタ(PPT)システムの開発研究において、キャビティ断面積を縮小したことは有効であり、小さい充電エネルギに対して大きな単位充電エネルギ当たりのインパルスビットが得られ、一般の電熱加速型PPTよりも良い性能を示した。連続作動試験では、ショット数を増すにつれ、キャビティ直径が大きくなり、約53,000ショットの時点でアノードの直径とキャビティ直径が等しくなり、噴射が確認できなくなった。こうして、電熱加速型PPTシステムの衛星搭載用エンジニアリングモデルが設計製作され、十分な性能を有することを確認した。
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