研究課題/領域番号 |
19360394
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高木 健 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90183433)
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研究分担者 |
箕浦 宗彦 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30294044)
河崎 善一郎 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60126852)
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キーワード | 帆走式 / 自然エネルギー / 非係留 / 風力発電 / 浮体式 |
研究概要 |
東京大学生産研究所(西千葉)の海洋工学水槽において19年度に計画した風波共存時模型試験計画に従い、揚力・抗力模擬装置を用いた模型実験を実施した。その結果、ストラット間の干渉影響により、揚力が減少するが、同時に誘導抗力も減少するため、当初の計画より迎角を増やしてやれば、予定の推進性能を発揮することを確かめた。また、上記干渉影響により、基本計画時には想定していなかった回頭モーメントが発生することも判明したが、小型の舵を取り付けることにより航路維持が可能なことが分かった。また、これらの結果に基づいてポーラ曲線を最計算したところ、その形は変わるものの、予定どおりの推進性能を発揮することが分かった。さらに、このポーラ曲線に基づく運航シミュレーションを実施し、45%以上の設備利用率を達成できることを確かめた。 (独)国立環境研のプロジェクトでデータ収集が行われた浮体システム基本計画作成に必要な浮体構造の情報、風車や帆の構造や重量、水素発生プラントの容積や重量、水素貯蔵部の容積と重量、その他の補機類の重量などの情報を用い、浮体排水量推定、復原性推定などを浮体形式変更に応じてシステマチックに行える、データ整理編集ソフトを整備した。また、波浪中で作用する応力が小さいと考えられるメインハル+アウトリガーの新浮体形式を提案し、上記ソフトにより、浮体の復原性について検討した。さらに、比較的粗いメッシュを用いての推定であるが、波浪中の流力弾性応答についても計算を実施し、新形式浮体の大まかな構造応答を把握した。
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