潮流発電はタービンブレード面積あたりの荷重が非常に大きいうえに、海中に設置されるため高い信頼性やメンテナンス性が要求される。 1、本研究は潮流発電特有の要求を満足する複合材料製タービンブレードの実現を目標に 以下の3項目の研究を行うことを目的としている。 (1)、高せん断強度を持つ複合材料・構造の研究 (2)、複合材料ブレードのスマートストラクチャー化の研究 (3)、複合材料ブレードの成形技術の研究 2、研究最終年度である平成21年は、本研究のまとめとして、スケールモデルの評価試験を実施し、その結果から、大間崎潮流発電 実証試験機や黒潮海流発電システムなど、日本近海への設置が検討されている潮流発電設備に適用可能な大型・実大タービンブレードを複合材料にて製造するための設計技術、製造技術について検討・評価し、その成立性と技術課題を明らかにした。 具体的には、 (1)、スケールモデルの剛性・強度試験によって、本複合材料製ブレードの評価を行い (2)、水槽試験にたいするヘルスモニタリングの適用性を検討し (3)、成形技術を含めた実大タービンブレードの成形に要する技術課題を明らかにし (4)、実大ブレードの試設計に要する技術要素を明らかにした。
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