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2008 年度 実績報告書

海面で反射した測位衛星電波による海面高度計測と津波監視

研究課題

研究課題/領域番号 19360405
研究機関東京海洋大学

研究代表者

安田 明生  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 特任教授 (00023250)

研究分担者 北條 晴正  東京海洋大学, 社会連携推進共同研究センター, 客員教授 (20377071)
樊 春明  東京海洋大学, 海洋科学部, 助教 (10311664)
海老沼 拓史  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 客員准教授 (40456314)
キーワードリモートセンシング / 衛星測位 / GPS / 海面高度
研究概要

本研究は,海面で反射した測位衛星電波を利用した海洋高度計の実現を目標としている.これは測位衛星を信号源としたバイスタティックレーダーであり,衛星から受信機に直接届く信号と,海面から反射して届く信号の遅延差から,海面高度を計測する.
本年度は,小型航空機を利用して高度1200mからの海面高度の計測を実施した.航空機上面には直接波用のアンテナを,下面には海面からの反射波を観測するためのアンテナを設置し,反射波観測用受信機として本研究で製作した2アンテナ受信機を使用した.受信機によって取得されたデータを昨年度開発したソフトウェア無線機によって後処理することにより,航空機と海面との相対距離の計測を行った.航空機の位置は,直接波用アンテナに接続された測量用2周波受信機を用いた精密測位により,10cm以下の精度ですることが可能である.反射波観測用受信機から得られた相対距離と測量用受信機から得られた航空機の精密位置より,海面高度を求めることができる.
本実験では,海面高度のリファレンスとして,東京大学地震研究所が高知県室戸岬沖に設置している津波ブイを利用した.このブイにも測量用GPS受信機が装備されており,海面高度の精密測位を実施することが可能である.反射波観測用受信機を搭載した小型飛行機で,津波ブイの上空を飛行し,同時に海面高度の計測を実施した.津波ブイと反射波観測用受信機から得られた海面高度の推定値と比較することで,未知のオフセットが生じてしまっているものの,観測雑音としては30cmの精度で高度計測が可能であることが確認できた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] GPS反射波を利用した海面高度の計測2008

    • 著者名/発表者名
      海老沼 拓史
    • 雑誌名

      日本航海学会論文集 119

      ページ: 199-204

    • 査読あり
  • [学会発表] 測位衛星信号を利用した海洋リモートセンシング技術の開発2009

    • 著者名/発表者名
      海老沼拓史
    • 学会等名
      第11回環境リモートセンシングシンポジウム
    • 発表場所
      千葉大学けやき会館
    • 年月日
      2009-02-23

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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