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2009 年度 実績報告書

長寿命核廃棄物セレン79の高速中性子捕獲断面積の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19360423
研究機関東京工業大学

研究代表者

井頭 政之  東京工業大学, 原子炉工学研究所, 教授 (10114852)

研究分担者 片渕 竜也  東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教 (40312798)
キーワード原子力エネルギー / 実験核物理 / 中性子核データ / 中性子捕獲反応 / 核分裂生成物 / 長寿命核廃棄物 / セレン79 / セレン安定同位体
研究概要

これからの原子力研究開発利用において、長寿命核分裂生成物(LLFP)を他の核分裂生成物から分離して、安定核種あるいは短寿命核種に核変換処理することが重用である。このLLFPの核変換処理研究において、LLFPの中性子捕獲反応の精度良い断面積データが必要不可欠である。本研究では、現時点では直接測定が不可能なLLFPであるSe-79に対して、Se-79の安定同位体について捕獲断面積と捕獲ガンマ線スペクトルを系統的に測定し、これらを同時に統一的に理論解析することにより、Se-79の高速中性子捕獲反応機構に関しての知見を得、その結果、Se-79の高速中性子捕獲断面積の理論予測精度を飛躍的に向上させることを目的としている。
平成21年度は、高速中性子捕獲実験用試料Se-74,76,77,78,80,82の調整、及びその他の実験準備を行った。そして、東京工業大学・原子炉工学研究所・広領域線質放射線照射実験室に設置されている3UH-HC型ペレトロン加速器、超高感度ガンマ線検出装置(重遮蔽体付き大型コンプトン抑止型NaI(T1)検出器)、及びデータ収集・処理装置を用いて、入射中性子エネルギー550keV付近において、Se-74,76,77,78,80,82に対する測定を実施した。測定によって得られた実験データの処理を、我々のグループでこれまでに整備・開発してきたコンピュータ・プログラムを用いて行い、これらの核種の中性子捕獲断面積及び捕獲ガンマ線スペクトルを導出した。また、これまでの測定によって得られたSe-74,76,77,78,80,82の高速中性子捕獲断面積及び捕獲ガンマ線スペクトルに対して理論解析を実施し、LLFPであるSe-79の信頼性の高い計算入力パラメータを得た。そして、そのパラメータを用いたSe-79の捕獲断面積の理論計算を行った。最後に、本研究の成果を取り纏めた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Measurement of keV-Neutron Capture Cross Sections and Capture Gamma-Ray Spectra of ^<77>Se2010

    • 著者名/発表者名
      S.Kamada, M.Igashira, T.Katabuchi, M.Mizumoto
    • 雑誌名

      Journal of Nuclear Science and Technology 47(確認済)(未定)

    • 査読あり
  • [学会発表] Se-78,80,82の550keV中性子捕獲断面積と捕獲ガンマ線スペクトルの測定2010

    • 著者名/発表者名
      鎌田創、井頭政之、片渕竜也、水本元治
    • 学会等名
      日本原子力学会2009年春の年会
    • 発表場所
      茨城大学水戸キャンパス
    • 年月日
      2010-03-28
  • [学会発表] Se-74,76の550keV中性子捕獲断面積と捕獲ガンマ線スペクトルの測定2009

    • 著者名/発表者名
      鎌田創、井頭政之、片渕竜也、水本元治
    • 学会等名
      日本原子力学会2009年秋の大会
    • 発表場所
      東北大学青葉山キャンパス
    • 年月日
      2009-09-16

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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