研究課題/領域番号 |
19360427
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊藤 秋男 京都大学, 工学研究科, 教授 (90243055)
|
研究分担者 |
土田 秀次 京都大学, 工学研究科, 助教 (50304150)
大澤 大輔 京都大学, 放射性同位元素総合センター, 助教 (90324681)
|
キーワード | 液体分子線 / イオン照射 / 生体細胞 / 阻止能 / 二次電子 |
研究概要 |
平成20年度実施内容 (A)可動式μイオンビーム(パルスビーム)の評価 「ガラスキャピラリ方式」を導入し、XYZθ駆動ステージによる制御、低エネルギ二次電子の精密測定用の磁気遮蔽型チャンバーを製作した。水素イオンビーム等の最も単純な粒子線を用いて、液柱透過後のエネルギ分布を半導体検出器で測定し、イオンビームの位置精度の確認とビーム集束性の評価を行った。 (B)二次イオンの質量分布・二次電子のエネルギ分布の測定 液柱からの二次イオンを飛行時間スペクトロメータを用いて行った。特に、アルゴン気体標的を用いて電離断面積理論値と良い一致する精度の高い絶対値測定を行った。更に、アミノ酸の代表としてグリシン分子からの二次電子データを系統的に得ることができた。 (C)MeV領域での阻止能測定 応用上最も重要な水素イオンとヘリウムイオンに対して測定を実施した。本実験方法の特色を活かし、液体ジェットの噴出孔からの距離に応じて液体の温度が連続的に変化することが本実験方法の他に類の無い特色であるため、系統的測定を行い液体温度に対する基礎データをある程度取得した。 これらの研究成果は原子力学会・物理学会などの国内諸学会並びに国際会議等で発表した。
|