研究概要 |
本申請研究は,最近我々が確立した試験管内DNA鎖交換反応系(Haruta et a1., 2006)を利用して、分裂酵母の4種類の組換えメディエーター(Rad22, Rhp55-Rhp57, Swi5-Sfr1及びSwi2-Swi5)の生化学的機能を明らかにし、遺伝的組換えを制御する分子メカニズムを解明しようとするものである。該当年度では、特に、2種類のメディエーターRad22とSwi5-Sfr1の機能分担を生化学的に解析し、以下の結果を得た。 1) RPAはRhp51よりssDNAに対する親和性が高い。そのため、RPA存在化では、Rhp51フィラメントを形成できない。 2) Swi5-Sfr1があると、ATP依存的にRhp51のKoffが低下し、フィラメントが安定化される 3) Rad22はRPAでコートされたssDNA領域にRhp51をリクルートするが、Rhp51本来の活性を制御するものではない。
|