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2008 年度 実績報告書

生殖内分泌系器官における組織の破壊と再構築の制御メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19370025
研究機関岡山大学

研究代表者

高橋 純夫  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (90144807)

キーワード細胞増殖 / 細胞死 / ホルモン / 成長因子 / IGF-1 / 発情ホルモン / 子宮 / 下垂体
研究概要

生体の器官の構造と機能は,構成する組織の破壊と再構築,機能発現がバランス良く制御されることにより維持されている。器官における破壊(細胞死),再構築(細胞増殖)と機能発現の一連の過程を司るシステムを,哺乳類の生殖内分泌系器官である子宮と内分泌中枢である下垂体に注目して解析した。
<子宮内膜に関する研究>
マウス子宮内膜細胞の増殖はインスリン様成長因子1(IGF1)によって制御される。マウスIGF1遺伝子のプロモータ-解析を行ったところ,従来知られていた領域の他にもcAMP刺激の応答領域がある可能性が明らかになった。また,IGFBP3の発現は主に発情ホルモン受容体αを解することを明らかにした。膜受容体型の発情ホルモンGPR30の発現について解析したところ,マウス卵巣と子宮にタンパク質の発現が認められた。GPR30の特異的アゴニストG1を用いて,GPG30の機能解析を行った。さらに,転写因子Runx3は子宮内膜上皮細胞に発現し,発情ホルモン依存性の増殖制御に関与していることを明らかにした。また,発情周期にともなうマウス子宮内膜細胞の細胞分裂と細胞死についても解析した。本研究により,IGF1遺伝子の転写制御機構の一端が明らかとなった。
<下垂体前葉に関する研究>
α-MSHは,下垂体前葉プロラクチン産生細胞の増殖促進因子の一つである。α-MSHの受容体であるメラノコルチン3受容体遺伝子のプロモーター解析を行った。ゲルシフト解析,フットプリンティング解析により核タンパク質結合領域を解析した。また,発情周期にともなうマウス下垂体前葉細胞の細胞分裂と細胞死についても解析した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Estradiol, progesterone transforming growth factor α regulate insulin-like growth factor-3(IGFBP3)expression in mouse endometrial cells2009

    • 著者名/発表者名
      Maekawa, Tetsuya
    • 雑誌名

      Zoological Science 26

      ページ: 131-138

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Loss of Runx3 affects ovulation and estrogen-induced endometrial cell proliferation in female mice2008

    • 著者名/発表者名
      Sakuma, Atsuko
    • 雑誌名

      Molecular Reproduction and Development 75

      ページ: 1653-1661

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Identification of unique thyrotropin receptor(TSHR)splice variants in the chicken : The chicken TSHR gene revisited2008

    • 著者名/発表者名
      Grommen, SV
    • 雑誌名

      General and Comparative Endocrinology 156

      ページ: 460-463

    • 査読あり
  • [学会発表] マウスのインスリン様成長因子I遺伝子プロモーターの解析2008

    • 著者名/発表者名
      高橋純夫
    • 学会等名
      日本動物学会第79回大会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2008-09-05

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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