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2007 年度 実績報告書

GatCABにおけるグルタミナーゼとキナーゼ反応のカップリング機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19370037
研究機関北海道大学

研究代表者

姚 閔  北海道大学, 大学院・先端生命科学研究院, 准教授 (40311518)

キーワードGatCAB / グルタミナーゼ / キナーゼ / アンモニアチャネル / X線構造解析
研究概要

我々は,Glu-tRNA^<Gln>をGln-tRNA^<Gln>に変換するtRNA依存アミドトランスフェラーゼGatCAB複合体の構造解析に成功し,グルタミナーゼ部位,キナーゼ部位およびtRNA結合部位を特定,30Å離れた2つの活性部位(グルタミナーゼ部位とキナーゼ部位)の間に分子内部のアンモニアチャネルが存在していることをScience誌に発表した.このアンモニアチャネルの開閉によりグルタミナーゼ反応とキナーゼ反応をカップリングする制御機構を解明するために平成19年度では,GatCABのアンモニアチャネルの開閉に重要と推定された残基GatB-E125(ゲート役),GatB-R190,GatB-D126(センサー役),GatA-T175の変異体GatB-E125A,GatB-E125S,GatB-E125D,GatB-E125Q,GatB-R190D,GatB-R190D,AGatB-D126A,GatA-T175A,GatA-T175Vの発現・可溶化に成功した.本年度は,これらの変異体を用いてin vivo活性測定によりアンモニアチャネル制御機構の解明を行った.
我々は,まず大腸菌in vivo活性測定系を構築した.Glu-tRNA^<Gln>を合成するND-GluRSを大腸菌で発現させると,Glu-tRNA^<Gln>は大腸菌には毒性を示すため大腸菌は生育できない.しかし,同時にGatCABを発現させると,Glu-tRNA^<Gln>はGln-tRNA^<Gln>へ変換され毒性が回避される.大腸菌in vivo活性測定系は大腸菌にND-GluRSとGatCAB変異体を共発現し,GatCAB変異体の機能が阻害されると,大腸菌の生育が遅くなることを利用して変異箇所の評価を行う.実際,活性測定を行った結果,アンモニアチャネルを制御しているゲート(E125)は立体障害でアンモニアチャネルを制御していると考えていたが,直接アンモニアの輸送に関与していることが示唆された.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Structural and Functional Characterization of the LldR from Corynebacterium glutamicum : a Transcriptional Repressor Involved in 1-Lactate and Sugar Utilization2008

    • 著者名/発表者名
      Yong-Gui Gao
    • 雑誌名

      Nucl. Acid Res. 36

      ページ: 7110-7123

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Crystal structure of an archaeal Ski2p-like protein from Pyrococcus horikoshii OT32008

    • 著者名/発表者名
      Xiaodong Zhang
    • 雑誌名

      Protein Sci. 17

      ページ: 136-145

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://altair.sci.hokudai.ac.jp/g6/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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