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2008 年度 実績報告書

多様な細胞表面抗原を認識するペア型免疫系受容体群

研究課題

研究課題/領域番号 19370042
研究機関九州大学

研究代表者

前仲 勝実  九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (10322752)

キーワードペア型レセプター / 細胞表面受容体 / 蛋白質 / 蛋白質間相互作用 / 表面プラズモン共鳴 / NMR解析 / X線結晶構造解析 / 免疫制御
研究概要

本年度はペア型免疫系受容体のうち、CD99様分子を認識するPILR(Paired type 2 Ig-like receptor)と、E-cadherinを認識するKLRG1、CD160について、リガンド分子認識機構を相互作用解析と立体構造解析(X線結晶構造解析)により明らかにすることに取り組んだ。昨年度と同様に大腸菌を用いた発現と巻き戻しにより、ヒトおよびマウス由来のPILR群の、細胞外全長と免疫グロブリンフォールドVsetドメインのみの2種類を調製した。さらに、マウスPILRについて、リガンドCD99との結合実験から速い速度論的パラメータを有する弱い結合であるとがわかった(Tabata et al.JBC2008)。他方、ヒトの抑制型PILRαのVsetの結晶化については、野生型結晶から1.4A程度の高分解能データの収集に成功し、単波長異常分散(SAD)法による構造決定のため、ヨー素誘導体の結晶データを収集した。その結果、構造決定に成功した。現在、リガンドとの複合体の構造決定を目指している。他方、KLRG1とEカドヘリンは、PILRと同じく巻き戻しにより、結合実験とNMR解析に必要な組換え蛋白質を調製した。NMRを用いた相互作用解析からEカドヘリンのN末端領域が結合に重要であることがわかり、変異体解析により確認することに成功した。結合自体は速い速度論的パラメータを有する弱い結合であった。CD160については巻き戻しによるサンプル調製に成功し、現在リガンドの調製を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Biophysical characterization of 0-glycosylated CD99 recognition by paired Ig-like type 2 receptors (PILR).2008

    • 著者名/発表者名
      Tabataら
    • 雑誌名

      J Biol Chem. 283

      ページ: 8893-8901

    • 査読あり
  • [学会発表] Molecular basis for E-cadherin recognition by killer cell lectin-like receptor Gl (KLRG1)2008

    • 著者名/発表者名
      Nakamuraら
    • 学会等名
      第38回日本免疫学会総会・学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20081201-20081203

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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