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2009 年度 実績報告書

多様な細胞表面抗原を認識するペア型免疫系受容体群

研究課題

研究課題/領域番号 19370042
研究機関九州大学

研究代表者

前仲 勝実  九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (10322752)

キーワードペア型レセプター / 細胞表面受容体 / 蛋白質 / 蛋白質間相互作用 / 表面プラズモン共鳴 / NMR解析 / X線結晶構造解析 / 免疫制御
研究概要

本年度はペア型免疫系受容体のうち、Killer cell lectin-like receptor G1 (KLRG1)とリガンドであるE-カドヘリン認識の分子レベルで解明するため、KLRG1およびE-カドヘリン組換え蛋白質の大量調製、表面プラズモン共鳴実験、核磁気共鳴(NMR)解析、分析用超遠心と多岐にわたる物理化学的手法を駆使して相互作用解析を行った。また、KLRG1の細胞レベルでのE-カドヘリン認識とその機能への影響を調べるために、KLRG1テトラマーを用いた結合実験、KLRG1発現レポーター細胞解析、さらにはKLRG1発現NK細胞を用いた細胞傷害活性実験を行った。相互作用解析からKLRG1がE-カドヘリンのN末端ドメイン1とドメイン2に解離定数7-12μM程度で結合することがわかった。NMRのHSQCスペクトル測定による結合実験では、E-カドヘリンのN末端領域に存在するアミノ酸のシグナルがKLRG1の結合により大きく変化することが観測された。このN末端領域はE-カドヘリン同士が結合し、細胞接着を形成する際に用いられる領域でもあった。次に、E-カドヘリン変異体を用いたSPR解析およびテトラマー結合実験を行ったところ、N末端変異体はKLRG1との相互作用が見られなくなるか、弱まることがわかった。更に、KLRGI発現NK細胞を用いた細胞傷害活性とレポーター細胞を用いたシグナル伝達能がE-カドヘリンのN末端領域の変異により低下あるいは消失することが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Molecular basis for E-cadherin recognition by killer cell lectin-like receptor G1 (KLRG1)2009

    • 著者名/発表者名
      Nakamura, ら
    • 雑誌名

      J Biol Chem. 284

      ページ: 27327-35

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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