microRNA制御システムによる生殖細胞・体細胞分化確立機構

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19370054
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 機能生物化学
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 井上 邦夫 神戸大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (40252415)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 機能性RNA / 生殖細胞 / 翻訳制御

研究概要

小型淡水魚ゼブラフィッシュにおいて、生殖細胞形成に働くnanos1およびtdrd7 mRNAは体細胞で小分子RNAであるmiR-430による発現抑制を受けるが、miR-430は生殖細胞にも存在している。本研究では、ゼブラフィッシュ受精卵へのレポーターmRNA微量注入実験系を用いた解析などから、生殖細胞では、RNA結合蛋白質DAZLがポリA鎖伸長化介してmiR-430によるnanos1やTDRD7 mRNAの発現抑制をキャンセルし、生殖細胞分化を押し進めていることを明らかにした

研究成果

• [雑誌論文] Localization of c-mos Mrna around the animal pole in the zebrafish oocyte with Zor-1/Zorba (2009)
  • 著者名/発表者名: Suzuki, H., Tsukahara, T., and Inoue, K.
  • 雑誌名: BioScience Trends Refereed (in press)
• [雑誌論文] Spatiotemporal localization of germ plasm RNAs during zebrafish oogenesis (2007)
  • 著者名/発表者名: Kosaka, K., Kawakami, K., Sakamoto, H., and Inoue, K.
  • 雑誌名: Mech. Dev 124 ページ: 279-289
• [学会発表] ゼブラフィッシュmiRNA制御システムによる生殖細胞形成機構 (2008)
  • 著者名/発表者名: 井上邦夫
  • 学会等名: 第41回日本発生生物学会・サテライトワークショップ
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 2008-05-27
• [学会発表] ゼブラフィッシュ生殖細胞形成過程に働くRNAプログラム (2007)
  • 著者名/発表者名: 井上邦夫
  • 学会等名: 日本発生生物学会秋季シンポジウム
  • 発表場所: 岡崎
  • 年月日: 20071105-07
• [学会発表] ゼブラフィッシュ生殖細胞形成過程に働くRNAプログラム (2007)
  • 著者名/発表者名: 井上邦夫
  • 学会等名: 第9回日本RNA学会年会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 20070728-31
• [学会発表] Differential regulation of germline mRNAs in soma and germ cells by zebrafish miR-430 (2007)
  • 著者名/発表者名: Kunio Inoue
  • 学会等名: 第40回発生生物学会・第59回日本細胞生物学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 20070528-30
• [学会発表] miRNA制御システムによる生殖細胞・体細胞分化確立機構 (2007)
  • 著者名/発表者名: 井上邦夫
  • 学会等名: 第30回日本分子生物学会・第80回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2007-12-11
• [備考]
  • URL: http://www.research.kobe-u.ac.jp/fsci-rna/
• [備考]
  • URL: http://www.edu.kobe-u.ac.jp/fsci-biol/staff/kunio.html