研究課題/領域番号 |
19370061
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
小野 高明 茨城大学, 工学部, 教授 (10175268)
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研究分担者 |
三野 広幸 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (70300902)
水澤 直樹 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (80342856)
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キーワード | 光合成 / 光化学系II / Mnクラスター / 酸素発生系 / FTIR / ESR / 水分解反応 / 生物物理学 |
研究概要 |
1、FTIR、ESR等の物理化学的測定に最適な酸素発生系IIコア粒子調製のため、好熱性シアノバクテリアThermosynechococcus elongatus細胞をビードビーター処理により破砕してチラコイド膜を調製した。チラコイド膜を界面活性剤処理後、遠心分画する事により、酸素発生系IIコア粒子を調製した。可溶化条件を検索し、界面活性剤Zwittergent 3-12で可溶化することにより、高い酸素発生活性を保持した標品を得ることが出来た。この標品はアロフィコシアニンを保持しており、光化学系II周りが比較的インタクトなまま保持されているものと考えられる。標品は細胞に比べると、熱耐性が約10度低温側にシフトしていたが、室温で24時間放置しても高い活性を保持しており、物理化学的測定に十分耐えうると考えられた。 2、Mnクラスターを特異的に安定同位体標識するために、Thermosynechococcus elongatusにおける酸素発生活性の失活(Mnクラスターの破壊)と光による再活性化について検討を行った。65度でThermosynechococcus elongatus細胞を熱処理すると酸素活性は10%以下にまで失活したが、光照射により、ほぼ処理前の活性にまで酸素発生活性が回復することを見出した。熱処理後の光活性化能は安定であり、熱処理後10時間後でもほとんど変化しなかった。 3、実験遂行に必要な装置類の立ち上げと、調整を行った。
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