Rb経路とp53経路を統合する哺乳類G1期制御の解明

2009 年度 自己評価報告書

• 研究課題/領域番号: 19370087
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 細胞生物学
• 研究機関: 奈良先端科学技術大学院大学
• 研究代表者: 加藤 順也 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (00273839)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2010
• キーワード: 遺伝学 / 癌 / シグナル伝達 / 細胞周期 / 哺乳類

研究概要

本申請研究では、哺乳類の細胞周期のG1期制御においてCOP9シグナロソームがどのようにしてRb経路とp53経路を制御するかを、Jab1(CSN5)-Jab1BP2-Cdkインヒビター-Rb経路と、CSN3-COP1-p53経路に焦点を当てて解析する。必要に応じて多面的なアプローチを取り入れるが、COP9シグナロソームのサブユニット(CSN5、CSN2、CSN3)のノックアウトマウスやノックアウト細胞、トランスジェニックマウスやそれから樹立した培養細胞系を実験材料として用い、あくまでも生体内の状況を反映させた実験系での検証を重視する。その後、Jab1(CSN5)-Jab1BP2-Cdkインヒビター-Rb経路と、CSN3-COP1-p53経路のそれぞれの解析で得られた実験結果をもとに、両経路間でのクロストークを検証し、Rb経路とp53経路を統合するシグナル経路の実態を解明する。

研究成果

• [雑誌論文] Mammalian COP9 signalosome (2009)
  • 著者名/発表者名: Kato JY, Yoneda-Kato N.
  • 雑誌名: Genes to Cells 14 ページ: 1209-25
  • 査読あり
• [雑誌論文] Overexpression of adenovirus-mediated p27kipl lacking the Jabl-binding region enhances cytotoxicity and inhibits xenografted human cholangiocarcinoma growth (2009)
  • 著者名/発表者名: Shiraso S, Katayose Y, Yamamoto K, Mizuma M, Yabuuchi S, Oda A, Rikiyama T, Onogawa T, Yoshida H, Hayashi H, Ohtsuka H, Motoi F, Egawa S, Kato J, Unno M.
  • 雑誌名: Anticancer Res 29 ページ: 2015-24
  • 査読あり
• [雑誌論文] シグナロソーム研究今昔物語 (2009)
  • 著者名/発表者名: 加藤順也, 加藤規子
  • 雑誌名: そして未来へ 細胞工学 Vol.28 No. 11 ページ: 1166-70
• [雑誌論文] Stable form of Jabl enhances proliferation and maintenance of hematopoietic progenitors (2008)
  • 著者名/発表者名: Mori M, Yoneda-Kato N, Yoshida A, Kato JY.
  • 雑誌名: J. Biol. Chem 283 ページ: 29011-29021
  • 査読あり
• [雑誌論文] Shuttling imbalance of MLF1 results in p53 instability and increases susceptibility to oncogenic transformation (2008)
  • 著者名/発表者名: Yoneda-Kato, N., Kato, J. Y.
  • 雑誌名: Mol Cell Biol 28 ページ: 422-434
  • 査読あり
• [学会発表] 横浜 「シグナロソームを介した動・植物共有基盤原理」 (2009)
  • 著者名/発表者名: 加藤順也・松井南
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 年月日: 2009-12-09
• [学会発表] Zomes V, Yokohama RIKEN (2008)
  • 著者名/発表者名: Jun-ya Kato, Kazuhiro Iwai, Minami Matsui, Keiji Tanaka, Michael Glickman, Ning Wei
  • 年月日: 20081111-20081114
• [学会発表] Zomes V, Yokohama RIKEN (2008)
  • 著者名/発表者名: Kato, J. Y.
  • 学会等名: Role of CSN5 in mammalian cell proliferation and maintenance
  • 年月日: 20081111-20081114
• [学会発表] Zomes V, Yokohama RIKEN (2008)
  • 著者名/発表者名: Yoneda-Kato, N.
  • 学会等名: Deregulation of the MLF1/CSN/COP1 pathway in leukemogenesis
  • 年月日: 20081111-20081114
• [備考] ホームページ
  • URL: http://bsw3.naist.jp/kato/index.htm