研究課題
まず、四肢形成過程について、とくにその基部先端部軸形成過程を詳細こ検討した。その結果、四肢形成過程では細胞のミキシングが起こっていること、Hoxa11/13遺伝子の発現が同調的に変化すること、などを見出した(Sato et a1., 2007)。これを元に、四肢再生過程における基部先端部軸形成を再検討し、アフリカツメガエルの四肢再生過程において、この軸形成がHox遺伝子発現変化の部分で不全があることを突き止めた(現在、論文投稿準備中)。さらに、アフリカツメガエルの四肢再生過程の軸形成不全に関して、shh遺伝子の発現不全がその調節領域のエピジェネティックな負の制御によることを突き止めた。これに関して、四肢とそれ以外の臓器、カエルの発生変態過程における変化を調べ、さらにイモリおよびサンショウウオとの比較を行い、四肢再生過程におけるshh遺伝子再発現とエピジェネティック制御との関係を調べた(Yakushiji et. al., 2007)。四肢再生の初期過程において、Prx1遺伝子が神経非依存的に再発現することを見出し、更なる解析のためにPrx1-GFPトランスジェニックカエルを作成した。組織培養系において、MAPキナーゼおよびPI3キナーゼ経路がPrx1遺伝子再発現に必須であることを、このトランスジェニック動物を用いて明らかにした(Suzuki et. al., 2007)。
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)
Developmental Biology 312
ページ: 171-182
Development 134
ページ: 1397-1406
Developmental Biology 304
ページ: 675-686