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2008 年度 実績報告書

対照的な集団構造を持つ樹種での遺伝子進化特性に関する集団遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19370099
研究機関九州大学

研究代表者

舘田 英典  九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (70216985)

研究分担者 陶山 佳久  東北大学, 農学研究科, 准教授 (60282315)
キーワード集団構造 / 適応進化 / 樹木進化 / 多重遺伝子族 / 集団遺伝学 / 生活史
研究概要

本研究では異なる集団構造と生活史を持つ3樹種(スギ、ヌマスギ、カラスザンショウ)を材料とし、集団動態の情報を得るとともに遺伝的多様性を集団遺伝学的手法により解析する。得られた結果を使って3樹種間で遺伝子進化の様相を比較することにより、集団構造と遺伝子適応進化の関係を明らかにする。
カラスザンショウの日本での分布域をカバーする10集団から265個体を採集し,昨年度開発した9マイクロサテライトマーカーを使って集団構造を調べた。その結果、集団間には強い遺伝的分化が見られ、しかも距離が遠くなるほど分化の程度が高くなっていることがわかった。最も分化の程度が高かった鹿児島と伊豆の集団を含む4集団で昨年度見つかった適応候補遺伝子AgpLの多型を調査したところ,九州各集団と同じように殆ど多型が無いことが明らかになった。マイクロサテライトデータから推定した移住率を用いて中立モデルのミュレーションよりこのようなパターンを得る確率を推定したところ大変低く、この遺伝子座に自然淘汰が働いていることが強く示唆された。
ヌマスギについては広い分布域での集団構造を推定するために、12個のマイクロサテライトマーカーを開発した。このマーカーを使って現在ミシシッピー川,及びフロリダの遺伝的構造を推定しつつ有る。
植物耐病性遺伝子族R遺伝子をアラビドプシス、イネ等5種の植物ゲノムデータから抽出し、これらの遺伝子が持つLRR(ロイシンリッチリピート)数の進化を解析した。リピート数の変化率を推定したところ,種によりまた遺伝子族中のクラスにより変化率が大きく変わることが示され、このような変化が耐病性遺伝子の適応進化に関与している可能性が示唆された。
-花粉PCRによる直接塩基決定法はまだ効率が低く、次年度に更なる改善を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Development and characterization of microsatellite markers in Zanthoxylum ailanthoides (Rutaceae).2009

    • 著者名/発表者名
      Nagai, et al
    • 雑誌名

      Molecular Ecology Resources 9

      ページ: 667-669

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Adaptive and Slightly Deleterious Evolution in a Conifer, Cryptomeria Japonica.2008

    • 著者名/発表者名
      Fujimoto, et al
    • 雑誌名

      Journal of Molecular Evolution 67

      ページ: 201-210

    • 査読あり
  • [学会発表] 植物耐病性遺伝子のLRRのりピート数の変化に対するモデル解析2008

    • 著者名/発表者名
      田村美帆, 他
    • 学会等名
      日本遺伝学会大会第8O回大会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2008-09-04

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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