都市縮小により生成・再編される緑地の"農"的再生に関する計画論的研究

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19380017
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 園芸学・造園学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 横張 真 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (60302379)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 国土形成 / 環境 / 都市計画・建築計画 / 都市近郊農地 / 里山

研究概要

本研究は以下の3点を明らかにした。(1)緑地の発生・残存のメカニズムは,地形や土地利用の履歴に規定される。(2)緑地の"農"的再生により,防災機能や気候緩和機能,バイオマスエネルギー供給機能を担保できる。(3)緑地の"農"的再生に資する管理のあり方として,都市住民の緑地管理活動が高いポテンシャルを有している。

研究成果

• [雑誌論文] 都市郊外の住居系用途地域における空間地の発生・残存パターンと地形との関係 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大澤陽樹・横張真・雨宮護
  • 雑誌名: ランドスケープ研究 72(5) ページ: 683-686
• [雑誌論文] 都市近郊地域における農地の非産業的利用の成立過程 (2009)
  • 著者名/発表者名: 栗田英治・横張真・山本徳司
  • 雑誌名: ランドスケープ研究 72(5) ページ: 727-730
• [雑誌論文] 大都市郊外部における緑地管理及び木質バイオマス利用によるCO2固定量/排出削減量の推定 (2009)
  • 著者名/発表者名: 寺田徹・横張真・田中伸彦
  • 雑誌名: ランドスケープ研究 72(5) ページ: 723-726
• [雑誌論文] 都市が取り込む農, 農が取り込む都市 (2009)
  • 著者名/発表者名: 横張真・栗田英治・清水章之
  • 雑誌名: Bio-city No. 41 ページ: 2009
• [学会発表] 都市近郊地域における農園利用型市民農園の分布と成立過程 (2010)
  • 著者名/発表者名: 栗田英治・横張真・山本徳司・重岡徹
  • 学会等名: 農村計画学会春季大会学術研究発表会
  • 発表場所: 東京大学農学部
  • 年月日: 2010-04-10
• [学会発表] 都市近郊における谷津の内部気温に影響を与える要因 (2007)
  • 著者名/発表者名: 横山健太郎・横張真・安形康
  • 学会等名: 農村計画学会春季大会学術研究発表会
  • 発表場所: 東京大学農学部
  • 年月日: 2007-04-07
• [図書] The abandonment of Tokyo's green belt and the search for a new discourse of preservation in Tokyo's suburbs. Amati, M., (eds.), 'Urban Green Belts in the Twenty-first Century' (2008)
  • 著者名/発表者名: Watanabe, T., Amati, M., Endo, K., Yokohari, M.
  • 総ページ数: 21-36
  • 出版者: Ashgate Publishing
• [図書] Restoring agricultural landscapes in shrinking cities : re-inventing traditional concepts in Japanese planning. Primdahl, J., and Swaffield, S., (eds.), 'Globalisation and Agricultural Landscapes, Change Patterns and Policy Trends in Developed Countries'
  • 著者名/発表者名: Yokohari, M., Amati, M., Bolthouse, J., Kurita, H.
  • 総ページ数: 225-243
  • 出版者: Cambridge University Press
• [備考] 東京大学・新領域創成科学研究科・自然環境学専攻・自然環境形成学分野ホームページ
  • URL: http://www.nef.nenv.k.u-tokyo.ac.jp/main/top.html