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2007 年度 実績報告書

塩・乾燥ストレス誘導によるナス科果実のアミノ酸蓄積経路と味覚制御解析

研究課題

研究課題/領域番号 19380022
研究機関九州大学

研究代表者

湯浅 高志  九州大学, 農学研究院, 准教授 (40312269)

研究分担者 井上 眞理  九州大学, 農学研究院, 教授 (60091394)
キーワードSNF1関連キナーゼ / カルシニューリンB / 塩ストレス / 果実 / トレハロース / 低温ストレス / 水チャンネル / 発芽
研究概要

1.トマト果実特異的に発現するSNF1関連タンパク質リン酸化酵素の解析
植物SNF1関連キナーゼ(SnRK)がストレス応答に関与することが明らかとなった。トマトから(SISnRK2C)をクローニングし、特異抗体を作成した。イムノブロットによりSISnRK工2Cが若い果実で顕著に発現することを明らかにした。アグロインフィルタレーション法による一過性発現系と免疫沈降実験を組み合わせ、リン酸化タンパク質特異的蛍光色素ProQダイヤモンドによる非RIリン酸化タンパク質検出法によりSISnRK2C活性を解析し、SISnRK2Cが低温と塩処理により活性化することを示した。
2.高等植物のカルシニューリンB様分子結合キナーゼとストレス応答の解析
塩ストレス応答とイオン輸送調節に機能するSnRK3(カルシニューリンB様分子(CBL)結合タパク質リン酸化酵素、CIPK)に着目し、希釈海水処理によるトマト果実の糖度上昇メカニズムにおけるCBLとC正PKの役割について解析した。抗-CIPK抗体を作成し、トマト、ニガウリにおけるCIPK関連分子の性状を解析した。トマトより塩耐性に関与するCBL関連分子SOS3遺伝子をクローニングし、その発現を解析した。抗-トマトSOS3抗体を作成し、トマトに おけるSOS3の細胞内局在と塩ストレスに誘導されたSOS3タンパク質の発現上昇を明らかにした。
3.トマトのトレハロース合成酵素のクローニングと低温耐性獲得メカニズムの解析
ストレス耐性に関与する二単糖トレハロースの合成を律速するトレハロース6リン酸合成酵素SITPS1をトマトからクローニングした。低温ストレスによりSITPS1mRNAレベルが顕著に上昇することが明らかになった。トマト組織の低温誘導性細胞死がトレハロース処理により抑制させることを示した。

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (8件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Analysis of Chilling-induced Trehalose-6-phosphate Synthase(TPS)in Tomato Plants2008

    • 著者名/発表者名
      Tomikubo, Y., et. al.
    • 雑誌名

      Cryobiology and Cryotechnology 53(2)

      ページ: 95-100

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Environmental stresses activate a tomato SNF1-related protein kinase 2 homolog,SIS_nRK2C2007

    • 著者名/発表者名
      Yuasa, T., et. al.
    • 雑誌名

      Plant Biotechnology 24(4)

      ページ: 401-408

    • 査読あり
  • [雑誌論文] トマトMicro-Tomのトレハロース合成酵素系,およびストレス応答性SNF1関連キナーゼ(S_nRK)の解析2007

    • 著者名/発表者名
      湯浅 高志, et. al.
    • 雑誌名

      低温生物工学会誌(総説) 53(1)

      ページ: 13-19

    • 査読あり
  • [雑誌論文] トマトのSNF1関連キナーゼSIS_nRK2Cと塩ストレス応答シグナル2007

    • 著者名/発表者名
      湯浅 高志, et. al.
    • 雑誌名

      好塩微生物研究会講演要旨集 43

      ページ: 8-12

  • [学会発表] トマトの花特異的に発現するタンパク質リン酸化酵素の解析2008

    • 著者名/発表者名
      湯浅 高志
    • 学会等名
      園芸学会
    • 発表場所
      東京農業大学
    • 年月日
      20080328-29
  • [学会発表] トマトのSNF1関連キナーゼホモログと環境ストレスシグナル2008

    • 著者名/発表者名
      湯浅 高志
    • 学会等名
      日本植物生理学会,NBRPシンポジウム講演
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      20080320-22
  • [学会発表] 塩ストレス下のトマトにおけるカルシウムイオンの役割2008

    • 著者名/発表者名
      高橋 智子
    • 学会等名
      日本植物生理学会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      20080320-22
  • [学会発表] トマト培養細胞を用いたアルミニウム誘導の細胞死における糖の影響2008

    • 著者名/発表者名
      角野 貴志
    • 学会等名
      日本植物生理学会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      20080320-22
  • [学会発表] Tomato SNF1-related kinase(S_nRK)homologs and stress signaling2008

    • 著者名/発表者名
      湯浅 高志
    • 学会等名
      Kyushu-Cranfield Joint Colloquium on Plant Cell Biology&Engineering(九州-クランフィールド大学共同国際シンポジウム)
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2008-03-31
  • [学会発表] 高等植物のカルシニューリンB様分子結合キナーゼ(CIPK)と塩ストレス応答2007

    • 著者名/発表者名
      湯浅 高志
    • 学会等名
      好塩微生物研究会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      20071215-16
  • [学会発表] トマトの発芽におけるグルコースの影響2007

    • 著者名/発表者名
      角野貴志、上村香菜子、湯淺高志、井上眞理
    • 学会等名
      日本植物学会
    • 発表場所
      東京理科大学
    • 年月日
      2007-09-17
  • [学会発表] ニガウリのストレス応答性プロテインキナーゼ2007

    • 著者名/発表者名
      湯淺高志
    • 学会等名
      ニガウリの会
    • 発表場所
      大阪市立大学付属植物園
    • 年月日
      2007-07-29
  • [備考] 研究者情報:湯浅 高志

    • URL

      http://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K002684/research.html

  • [備考]

    • URL

      http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/prweb2/b02/

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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