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2007 年度 実績報告書

翅形成マスター遺伝子を用いた翅獲得メカニズムの解明とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 19380035
研究機関名古屋大学

研究代表者

新美 輝幸  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教 (00293712)

研究分担者 柳沼 利信  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (60135332)
キーワード翅形成マスター遺伝子 / 翅起源
研究概要

ナミテントウにおけるparental RNAi法の検討
まずナミテントウにおいてParental RNAi法を確立するため、二本鎖RNA量やインジェクションの時期、一回のインジェクションによるRNAiの有効期間などについて条件を検討した。この条件検討には、幼虫孵化の時点でRNAiの効果が明確であること、さらに初期胚へのインジェクションによるRNAi法(embryonic RNAi法)の効果を既に確認していることから、付属肢の遠近軸形成に関与するホメオボックス遺伝子であるナミテントウDistal-less(Ha-Dll)を用いた。その結果、蛹・未交尾雌成虫のいずれのステージにおいてもHa-Dllの二本鎖RNAをインジェクションした場合、不妊となりParental RNAi法による効果を確認できなかった。不妊となった原因については不明であるが、今後ナミテントウからクローニングした他の遺伝子について条件検討を行う予定である。
マダラシミにおけるembryonic RNAi法の検討
これまでにRNAi法について全く報告のない無翅昆虫であるマダラシミについてRNAi法が有効であるか否かを検討した。そこでまず遺伝子配列や機能が進化的に保存されたホメオボックス遺伝子であるDistal-less(Dll)をマダラシミよりクローニングした。得られた配列に基づき二本鎖RNAを合成し、初期胚にインジェクションを行うことにより、embryonic RNAi法の有効性を検討した。その結果、胸部および頭部の付属肢において顕著な短縮が観察された。したがって、マダラシミにおいてもembryonic RNAi法を用いた遺伝子の機能解析が有効であることが判明した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [学会発表] マダラシミにおけるembryonic RNAi法の確立2008

    • 著者名/発表者名
      大出高弘・増本三香・柳沼利信・新美輝幸
    • 学会等名
      平成20年度蚕糸・昆虫機能利用学術講演会-日本蚕糸学会第78回大会-
    • 発表場所
      名古屋大学大学院生命農学研究科・講義棟
    • 年月日
      2008-03-20
  • [産業財産権] テントウムシ科の昆虫を含む生物農薬2007

    • 発明者名
      新美輝幸・柳沼利信
    • 権利者名
      名古屋大学
    • 産業財産権番号
      PCT/JP2007/061851
    • 出願年月日
      2007-06-13
    • 外国

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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