研究課題
本研究は、医薬候補化合物の固定化技術と、特定の医薬候補化合物と結合する標的タンパク質(標的分子)候補を迅速かつ高感度に同定する二つの方法を融合し、標的タンパク質(標的分子)候補をコードする遺伝子決定するとともに、候補遺伝子の欠損変異体の薬剤に対する感受性を解析することで、医薬結合タンパク質および受容体を決定・評価することを目的とした。T7ファージディスプレイ(PD)法を用いてDXRの結合タンパク質の探索を行った。乳癌細胞MCF-7由来のcDNAより作成したT7ファージライブラリーを用いてバイオパニングを行い、ヒト由来のNucleolar and coiled-body phosphoprotein1(hNopp 140)を選抜した。この結果は、肝癌細胞由来のcDNAより作成したT7ファージライブラリーを用いての報告と一致した。一方で、医薬品等の作用機序を考慮すると、化合物とタンパク質の結合はあくまでも必要条件であり、結合タンパク質が作用標的タンパク質と必ずしも同等ではないと考えられる。そこでDXRのバイオパニングから得られた配列の中から相同性の高かった酵母タンパク質Nuclear localization sequence-binding protein (NSR1)、及びhNopp 140の機能面でのホモログであるSuppressor protein SRP 40 (SRP 40)の酵母タンパク質に注目した。DXR感受性を比較したところ、これらのタンパク質をコードする遺伝子欠損酵母株において、DXRの濃度に依存して感受性が上がることがわかった。この結果から、NSR 1及びSRP 40がDXRの何らかの作用標的タンパク質である可能性が示唆された。
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