研究課題
本研究は、破骨細胞分化阻害食品成分(luteolin、honokiol、harmine)と骨芽細胞分化促進食品成分(honokiol、harmine、acerogenin)の細胞や骨組織における骨吸収抑制活性と骨形成促進活性を比較し、その作用機構を解析するとともに、動物試験において有効性を検討するとともに、食品や生薬素材、海洋生物素秘から新たな化合物を探索し、下記のような成果が得られた。1.細胞レベルでの有効性検討と作用機構解析破骨細胞の分化を阻害するharmineの作用機構を検討した結果、harmineは骨芽細胞に作用して破骨細胞分化誘導因子RANKLのデコイ受容体であるオステオプロテジェリンの発現を抑制した。また骨芽細胞シグナルを介しその分化を促進した。歯周組織形成促進効果を示したハルミンは、歯根形成に重要なバース細胞の増殖を強力に促進した。2.動物試験において有効性検討での有効性卵巣摘出マウスに3ヶ月間ハルミンとアセロゲニンを腹腔投与した後、大腿骨又は脛骨を摘出し、骨密度をpQCT解析で評価した結果、両化合物は卵巣摘出による骨密度の減少を抑制する傾向を示した。3.更に継続した探索研究で新たに破骨細胞分化を阻害する天然化合物として生薬シンイからファルゲシン、シークァーサーからカテコール類、海洋シアノバクテリア由来の新規マクロライド、チコリ酒粕抽出物からコーヒー酸類縁体見出した。
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