研究課題
今年度は、加齢に伴う森林生態系の成熟過程をとらえるためのデータベースの作成をたちあげた。わが国を代表する森林を対象とし、試験地は、上述の護摩壇山試験地と、天然生林として申請者の所属する京都大学フィールド科学教育研究センターの所有する和歌山研究林(暖温帯針葉樹林)・北海道研究林(冷温帯落葉広葉樹林・冷温帯針広混交林)・芦生研究林(温帯落葉広葉樹林)、および鹿児島大学の高隈演習林(暖温帯照葉樹林)と研究連携者(舘野ら)の維持する徳之島三京地区遺伝子資源保全林(亜熱帯照葉樹林)を用いている。また、高齢人工林として名高い吉野(奈良県)および同じく高齢人工林である秋田杉の調査を行い、データベースに加えるかを検討した。これらの森林生態系において、(1)集水域データベース:徳地と福島(博士課程3年)が水質の分析および解析を行った。(2)土壌データベース:廣部・保原、(3)植物体データベース:舘野、菱、金子、(4)植物酵素活性データベース:小山、などそれぞれが担当のデータベースの作成を行った。
すべて 2008
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)
森林学会誌 90
ページ: 6,16