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2007 年度 実績報告書

天然キチン結晶多形の生合成機構を探る

研究課題

研究課題/領域番号 19380097
研究機関東京大学

研究代表者

木村 聡  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (00420224)

研究分担者 斎藤 幸恵  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (30301120)
堀内 裕之  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (00209280)
和田 昌久  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (40270897)
空閑 重則  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60012051)
後藤 太一郎  三重大学, 教育学部, 教授 (90183813)
キーワード天然キチン / 細胞壁 / Aspergillus / サツマハオリムシ / シンクロトロン放射光 / αキチン / βキチン
研究概要

本年度は多様な天然キチンの網羅的な構造解析とモデル生物の探索に重点を置いて研究を進めた。代表的なキチン合成生物として,αキチンを合成するガザミ,カイコ,ヤムシ,Phaeocystis,βキチンを合成する珪藻,サツマハオリムシ,イカなど各種キチン試料の収集を集中的に進めた。ここで得られたキチンサンプルに対してX線,放射光による回折,電子顕微鏡による構造解析,FTIR,ラマン分光法による解析を進め天然キチンの構造の多様性に関する基本情報を収集した。特にヤムシおよびPhaeocystisには,高結晶性αキチンを合成する生物として重要であり,室内飼育のシステムを確立し,キチン試料の大量収集の方法を検討した。キチン試料収集では,糸状菌や酵母が合成する低結晶性キチンを細胞壁から効率よく精製する手法の開発も同時に進めた。キチン生合成研究のモデル生物の探索としてカイコ,ヤムシの樹脂包埋試料から切片を作製し,組織化学とレクチン染色により,細胞内のキチン分布を光学顕微鏡レベルで解析した。特に発生過程におけるキチンの合成と分布状態に関して基礎データを収集した。これらの結果をもとに,電子顕微鏡による超微細構造観察により,細胞内のキチン合成部位に関して詳細な解するための基盤が整いつつある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 凍結割断法により植物細胞壁の形態形成を探る2008

    • 著者名/発表者名
      木村 聡
    • 雑誌名

      顕微鏡 43

      ページ: 35-39

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cellulose nanofibers prepared by TEMPO-mediated oxidation of native cellulose2007

    • 著者名/発表者名
      Saito, T., Kimura, S., Nishivama H., Isogai, A.
    • 雑誌名

      Biomacromolecules 8

      ページ: 2485-2491

    • 査読あり
  • [学会発表] Biogenesis of cellulose in the Appendicularians2007

    • 著者名/発表者名
      木村 聡
    • 学会等名
      2ndInternational Cellulose Conference
    • 発表場所
      タワーホール船堀(東京)
    • 年月日
      2007-10-20

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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