研究課題/領域番号 |
19380120
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
塩見 一雄 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (90111690)
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研究分担者 |
潮 秀樹 東京海洋大学, 海洋科学部, 准教授 (50251682)
石崎 松一郎 東京海洋大学, 海洋科学部, 准教授 (40251681)
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キーワード | アレルゲン / 魚貝類 / パルブアルブミン / エピトープ / カルシウム結合性筋形質タンパク質 / パラミオシン / 抗体 |
研究概要 |
1.前年度に引き続き、マサバパルブアルブミンについてsite-directed mutation法により各種改変体を大腸菌で発現し、そのIgE反応性から2箇所の高次構造IgEエピトープ領域を推定した。 2.2種甲殻類(クルマエビおよびズワイガニ)のカルシウム結合性筋形質タンパク質(sarcoplasmic calcium-binding protein、SCP)をコードするcDNAをクローニングし、塩基配列解析により全アミノ酸配列(両者とも192残基)を決定した。クルマエビのSCPは、同じクルマエビ科のブラックタイガーSCPと96.3%という高い配列相同性を示し、その他の甲殻類SCPとの相同性は80-90%であった。ズワイガニSCPも、その他の甲殻類SCPとの配列相同性は80-90%であった。 3.ブラックタイガーSCPからCa^<2+>を除去すると、患者によってはIgE反応性が著しく低下し、SCPのIgEエピトープとしては一次構造だけでなく立体構造も重要であることが判明した。 4.クロアワビの新規アレルゲンとして同定したパラミオシンを大腸菌で発現し、組換え体のIgE反応性は天然品と同等であることを明らかにした。 5.無脊椎動物トロポミオシンのIgEエピトープ解析結果から設計したペプチド配列EKYKSISDELDQTFAELとKSISDELDQTFAELに対して得られたモノクローナル抗体は、硬骨魚類トロポミオシンも認識した。そこで、新たな配列SISDELDQTFAELを設計して抗体を作製したところ、無脊椎動物トロポミオシンのみと反応するモノクローナル抗体産生クローンが得られた。
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