研究概要 |
本研究の目的は苗や果実など植物体の三次元形状を迅速に測定するコンパクトな装置を開発することである。農業分野において,苗など対象物の三次元形状を迅速に測定できれば,個体別の葉面積や受光量が把握できメリットが大きい。また植物体を対象とするロボット,更には流通の分野においても,対象物の三次元形状を測定したいというニーズがある。測定方法としては,体積ベースの方法である視体積交差法を用いる。この方法では通常,対象物を複数の視点から撮影して得られたシルエットを,もとの三次元空間に逆投影して物体の形状を特定するが,本研究では複数のメラに代えて,一台のカメラと複数の鏡を用いる。測定対象物を特定することで,これが可能になる。対象物に合わせた効果的な装置の構成を明らかにし,モデル化と推定を取り入れた三次元形状復元のアルゴリズムを開発する。
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