アミノ酸の筋肉蛋白質合成特異的促進能力を応用した飼料アミノ酸要求量の精密化

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19380149
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 畜産学・草地学
• 研究機関: 岩手大学
• 研究代表者: 喜多 一美 岩手大学, 農学部, 教授 (20221913)
• 研究分担者: 藤村 忍 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (20282999)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: ニワトリ / 筋芽細胞 / タンパク質合成 / アミノ酸 / バリン / メチオニン / グリシン / インスリン様成長因子

研究概要

ニワトリ胚筋芽細胞を用いて単一アミノ酸欠乏の影響を調べたところ、バリン及びメチオニンは筋肉蛋白質合成を刺激することが見出された。バリンは、筋肉細胞のインスリン様成長因子タイプ1レセプターの遺伝子発現を上昇させることにより蛋白質合成を促進していた。しかし、飼料へのバリン添加はニワトリの成長を促進しなかった。飼料を低蛋白質化し、メチオニンとグリシンを同時に添加したところブロイラーの飼料効率が改善された。

研究成果

• [雑誌論文] Effects of Insufficient Levels of Dietary Protein on IGF-I and IGFBPs in Young Chickens (2010)
  • 著者名/発表者名: Nagao, K., Hiramatsu, K., Tsukada, A., Kita, K.
  • 雑誌名: Journal of Poultry Science Journal Vol.47(印刷中)
  • 査読あり
• [学会発表] メチオニン過剰がニワトリ胚筋芽細胞の蛋白質合成に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 喜多一美・古屋雄一朗・高木智・藤條武司
  • 学会等名: 日本家禽学
  • 発表場所: 琉球大学(沖縄県)
  • 年月日: 2009-09-26
• [学会発表] トリプトファン過剰飼料給与がニワトリの血中トリプトファン-グルコース化合物濃度に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 喜多一美・川島淑美・生魚利治・藤村忍
  • 学会等名: 日本畜産学会第110回大会
  • 発表場所: 日本大学(神奈川県)
  • 年月日: 2009-03-29
• [学会発表] 電気泳動により抽出したトリプトファンーグルコース化合物がニワトリ胚腎臓細胞の蛋白質合成に及ぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 喜多一美・大木麻衣
  • 学会等名: 日本畜産学会第109回大会
  • 発表場所: 常磐大学(茨城県)
  • 年月日: 2008-03-29
• [学会発表] ニワトリ胚筋芽細胞においてアミノ酸欠乏が蛋白質合成及び成長促進因子の遺伝子発現へ及ぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 古屋雄一朗・喜多一美
  • 学会等名: 日本家禽学会第2008年度春季大会
  • 発表場所: 常磐大学(茨城県)
  • 年月日: 2008-03-28
• [学会発表] 蛋白質分解にともなうニワトリ胚筋芽細胞のアミノ酸プールの経時的変化 (2007)
  • 著者名/発表者名: 古屋雄一朗・喜多一美
  • 学会等名: 日本家禽学会第2007年度秋季大会
  • 発表場所: 岡山大学(岡山県)
  • 年月日: 2007-09-28
• [学会発表] トリプトファンーグルコース化合物がニワトリ胚由来筋芽細胞及び腎臓細胞の蛋白質合成に及ぼす影響 (2007)
  • 著者名/発表者名: 喜多一美・大木麻衣
  • 学会等名: 日本畜産学会第108回大会
  • 発表場所: 岡山大学(岡山県)
  • 年月日: 2007-09-27
• [学会発表] ニワトリ胚筋芽細胞におけるアミノ酸プールの経時的変化 (2007)
  • 著者名/発表者名: 古屋雄一朗・喜多一美
  • 学会等名: 日本畜産学会第108回大会
  • 発表場所: 岡山大学(岡山県)
  • 年月日: 2007-09-26