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2007 年度 実績報告書

動物精子表面糖鎖による新しい受精能制御の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19380192
研究機関名古屋大学

研究代表者

北島 健  名古屋大学, 生物機能開発利用研究センダー, 教授 (80192558)

研究分担者 松田 幹  名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20144131)
佐藤 ちひろ  名古屋大学, 生物機能開発利用研究センター, 准教授 (10343211)
キーワード糖鎖 / flagellasialin / シアル酸 / ポリシアル酸 / 硫酸化シアル酸 / 受精 / 精子運動 / 生体膜マイクロドメイン
研究概要

1.精子鞭毛糖タンパク質flagellasialinによる精子運動制御と糖鎖の役割解明:まず、ウニflagellasialin機能解析について、flagellasialinのポリシアロ糖鎖に対する抗体が精子運動性に及ぼす効果を調べ、特徴的な軌跡を描いくことが判明した。次に、鳥類および哺乳類flagellasialin相同分子の同定にむけて、本年度は、種々の植物レクチンなど糖鎖結合プローブを用いて、flagellasialin様多分散性を示す糖タンパク質を探索した。その結果、ブタ精子のSDS-PAGE/WGAレクチン染色性において、15-30kDa付近にスメアなバンドを与える2つの糖タンパク質の存在をみいだした。それらの糖タンパク質分子の精製を行い、ひとつはアミノ酸配列を決定し、機能未知の糖タンパク質であることが判明し、遺伝子クローニングを行っている。もうひとつは、より微量成分であり、更なる精製、同定を進めている。また、これらの糖タンパク質は、細胞膜マイクロドメインに局在することがわかり、精子の受精における情報伝達に関わる可能性ある。
2.精子表面酸性糖鎖による精子が高受精能品質を獲得する機構の解明:まず、酸性糖鎖の情報を得る目的で、哺乳類、鳥類精子におけるシアル酸を調べたところ、ブタおよびマウス精子に硫酸化シアル酸の存在、ニワトリにN-アセチルシアル酸の存在が同定された。ブタ精子においては、糖タンパク質上にこれらの糖残基が存在することがわかり、その担体分子の同定を行っている。一方、シアル酸重合体の存在については、特異抗体との反応性から、ポリシアル酸ではなくオリゴシアル酸が検出されるが、現在、化学的方法で検証中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ブタ精子ラフトに存在するWGAエピトープをもつ糖タンパク質の精製2007

    • 著者名/発表者名
      土山智之
    • 学会等名
      第80回日本生化学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜)
    • 年月日
      2007-12-12
  • [学会発表] ウニ精子表面シアロ糖鎖の受精における役割2007

    • 著者名/発表者名
      北島 健
    • 学会等名
      日本動物学会第78回弘前大会シンポジウム「温故知新による受精研究ネクストステージの幕開け-第2部-」
    • 発表場所
      弘前大学(弘前)
    • 年月日
      2007-09-22

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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