研究課題
基盤研究(B)
本研究課題は、独自の遺伝薬理学的スクリーニングを駆使することにより、ヒトの癌化に重要な役割を果たすMAPキナーゼシグナル伝達経路の制御因子、ならびにMAPキナーゼインヒビターの同定を行い、それらの制御因子や新規化合物がMAPキナーゼを制御するメカニズムを解明することで、抗がん薬を始めとした新規分子標的治療薬の創製の基盤となる知見を得ることを目標としている。具体的には(1)独自のゲノム薬理学的アプローチによるMAPキナーゼ制御因子の同定:研究代表者が発見した<MAPキナーゼとカルシニューリンの拮抗的な関係>に立脚したスクリーニングにより、MAPキナーゼの抑制因子、活性化因子、ならびに標的分子を同定する。(2)(1)のスクリーニングにより同定された遺伝子産物の生理機能の解明とMAPKシグナル伝達経路における役割を明らかにすることで、MAPキナーゼ制御の画期的なメカニズムを提唱する。(3)(1)のスクリーニングを、薬理学的アプローチへと応用・発展し、MAPキナーゼインヒビターを同定し、さらにその標的分子を同定することにより、ゲノム創薬への応用をめざす。
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