模倣学習における神経可塑性の分子機構の研究

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19390073
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 医化学一般
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 渡邉 大 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (90303817)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 音声コミュニケーション / 行動シーケンス / ミラーニューロン / 模倣学習

研究概要

ヒトの言語のような複雑なコミュニケーションの獲得、制御の基盤となる神経回路機構についてほとんど未解明である。ヒトの言語と同様に模倣学習により原始的な構文構造をもった音声を獲得する鳥類(songbird)の音声制御系神経回路の解析を行った。その結果、音声シーケンスを構成する音素(コンポーネント)情報とその構文構造の情報に関する音声制御系神経回路の神経活動表現を明らかにした。さらにsongbird の分子遺伝学的手法の基盤となる技術を開発した。

研究成果

• [雑誌論文] The mechanisms of the motor programming for learned vocalization in songbird (2009)
  • 著者名/発表者名: Fujimoto, H., Hasegawa, T., Matsui, R., Abe, K., and Watanabe, D.
  • 雑誌名: In Systems Biology : the Challenge of Complexity (Springer) ページ: 83-89
• [雑誌論文] Conditioned eyeblink learning is formed and stored without cerebellar granule cell transmission (2007)
  • 著者名/発表者名: Wada, N., Kishimoto, Y., Watanabe, D.,Kano, M., Hirano, T., Funabiki, K., and Nakanishi, S.
  • 雑誌名: Proc Natl Acad Sci USA 104(42) ページ: 16690-16695
• [雑誌論文] 鳥の歌から脳の仕組みを探る (2007)
  • 著者名/発表者名: 渡邉大
  • 雑誌名: 環境と健康 20 (4) ページ: 535-546
• [学会発表] The mechanisms of the motor programming for learned vocalization in songbird (2009)
  • 著者名/発表者名: 渡邉大
  • 学会等名: The Uehara Memorial Foundation Symposium
  • 発表場所: ハイアットリージェンシー東京
  • 年月日: 2009-06-30
• [学会発表] 鳥類における音声コミュニケーション獲得制御の神経機構 (2009)
  • 著者名/発表者名: 渡邉大
  • 学会等名: 電子情報通信学会非線形問題研究会
  • 発表場所: キャンパスプラザ京都
  • 年月日: 2009-03-10
• [備考]
  • URL: http://www.phy.med.kyoto-u.ac.jp/