研究課題
基盤研究(B)
ネトリン1による強力な細胞死抑制活性の主要な介在分子として、新規ネトリンレセプターXを単離同定した。ネトリン1とレセプターXの結合により、p53誘導性細胞死が強力に抑制されるだけでなく、血管内皮細胞やがん細胞の遊走能が亢進した。このときAKT及びSrcキナーゼの活性化が誘導された。ネトリン1とレセプターXは、正常大腸上皮細胞の基底膜上において共局在を示した。大腸がんでは、ネトリン1の発現が高頻度に消失し、がん間質において強い発現を認めた。3次元培養系において、ネトリン1とレセプターXの結合は、大腸がん細胞の極性回復と増殖抑制を誘導した。これらの結果から、ネトリン1とレセプターXのシグナル経路は、正常上皮細胞の極性維持に重要な働きを有し、大腸がんに対してがん抑制的に機能している可能性が示唆された。
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